佐藤輝明選手(阪神タイガース)の飛距離を産みだす筋肉はすごい?

ルーキーイヤーから3年連続で、20本以上のホームランを打っている、阪神タイガースの佐藤輝明選手。

佐藤選手の魅力は、なんといっても、飛距離。

そんな佐藤選手の筋肉、栄養、トレーニング方法を紹介して、超距離バッターとしての筋肉の秘密を探ってみたいと思います。

佐藤輝明選手のホームランの飛距離は超一流

2021年4月9日の対DeNA戦、ルーキーイヤーの4月に横浜スタジアムで特大場外ホームランをかっ飛ばしたことは、記憶にまだ鮮明に残っている方も多いのではないでしょうか?

この年、キャンプ、オープン戦から佐藤輝明選手の飛距離には、当時の矢野監督を始め、首脳陣たちはもちろん、OBや解説者たちも、非常に大きな注目を呼んでいました。

それがシーズンが始まっても、大きな期待に押しつぶされることなく、打ったこの日のホームランの飛距離は、推定140メートル。

横浜スタジアムの場外、それも球場外の通路まで到達する。

存分に持てる力を、ルーキーながら委縮せずに発揮して、潜在能力のすごさを感じさせてくれる一発でした。

ちなみに、他の長距離打者たちの飛距離はどのくらいだったのでしょうか?

以下は、日本のプロ野球の歴代ホームラン長距離ランキングとされているものです。

 

順位       選手名                                所属チーム           推定飛距離        年度

1位        アレックス・カブレラ        西武                     180m                   2005年

2位        大下弘                              東急など              170m                  1949年

ラルフ・ブライアント       近鉄                      170m                   1990年

カルロス・ペゲーロ            東北楽天               170m                   2017年

5位        ブーマー・ウェルズ            阪急                     162m                   1988年

6位        アロンゾ・パウエル             中日                     160m                   1997年

松井秀喜                           読売                     160m                   1998年

トニ・ブランコ                  中日                     160m                   2009年

このうち、落下地点が確認されたホームランはブーマー・ウェルズの162メートルが最長飛距離。

ちなみに、アメリカの大リーグで大谷翔平選手の最長飛距離ホームランはどうでしょうか?

2021年のアメリカ大リーグのオールスター戦のホームラン競争で放った、クアーズフィールドの右翼席、最上段への特大の155メートルでしょう。

こうしてみると、佐藤輝明選手のルーキーイヤーのシーズン開始早々の4月に放った140メートルのホームランは、とてつもない実績と言えます。

佐藤輝明選手の打球の飛距離を産み出す筋肉の秘密

毎年、シーズンの中で、成績の好不調の波はあるものの、ルーキーイヤー以来、3年間活躍を続ける佐藤輝明選手。

打撃フォームが崩されても、ホームランに持っていったり、ドンピシャで真っ芯に当たった時の爆発的な飛距離が、なんといっても佐藤選手の最大の魅力です。

その飛距離を産み出す秘訣はといえば、技術、センスもさることながら、しなやかで強い筋肉なんでしょう。

その筋肉を鍛えるトレーニングはどのように実施してきたのでしょうか?

高校時代から遡って、探ってみたいと思います。

佐藤選手、実は高校1年の頃は、65Kgしかなく、マッチ棒と呼ばれていたほどでした。

高校1年の頃から、バッティングセンスは非凡なものがあったようで、大飛球を飛ばしていたそうですが、あともうひと伸び足りない打球も多かったようです。

そこで、高校2年の時から真剣に筋肉を鍛え始めました。

部活の終了後に、遅くまでジムに通っていましたが、佐藤選手のお父さんが、自宅にベンチプレスを買ってくれました。

自宅がトレーニングルームにもなったのです。

実は、この佐藤選手のお父さんがまたすごい方なんです。

柔道家で、現在は関西学院大学人間福祉学部准教授。

武道を中心としたスポーツの指導や研究をなさっておられ、日体大では後の五輪金メダリスト古賀稔彦さんと同期だったそうです。

日本一にもなられたようですが、20代後半で競技の一線から退き、指導者になられました。

佐藤家は、親子でアスリートでいらっしゃるんですね。

さて、高校時代に始まった佐藤輝明選手の筋トレは、大学に入ってからもストイックに続けられます。

近畿大学野球部の後輩の一人は、佐藤選手の筋肉を触らせてもらったの感想は、分厚く、弾力があって、力を入れたら硬いと感じたようです。

強い、硬いだけではなく、弾力がある。これはトップアスリート共通の資質です。

また、近大野球部の田中監督は、佐藤輝明選手の筋肉パワーは大学時代からものすごく、94kgの体重の体で懸垂をいつまでも続けられる筋肉だったと話しています。

やみくもに、トレーニングをするのではなく、豊富な知識を得る研究熱心さを加えて、クレバーに鍛えていたことが想像できますね。

 

佐藤輝明選手は筋肉増強のためにプロテインを愛飲しているのか?

高校、大学時代の佐藤選手のトレーニングのやり方を知ると、トレーニングの知識のみならず、栄養素の知識も豊富であること想像されます。

自分で考えて、試してみながら、自分に合ったやり方を模索し、追及し続けることが、トップアスリートには必要です。

高校時代に通っていたジムでは、筋トレの方法だけでなく、良質な筋肉をつけるための食事やプロテインの摂り方などの知識も学んだようです。

フィジカルなトレーニングに加えて、背景となる理論や知識の習得にも役立ったといえますね。

一例として、シーズン中とオフシーズンで目的意識を明確にして、ベンチプレスの重さ、回数を変えてみる。

シーズンオフは100キログラム前後の高負荷で筋肉を大きくすることを目的にしてトレーニングをする。

一方、シーズンに入ると負荷を半分程度に落として瞬発力を鍛える。

こうした目的を明確にして、行動を使い分けることを学生の頃からやっていたようですね。

また、野球部の寮の食事だけでは栄養が足りないと感じていたようです。

すると、自分で惣菜や野菜を買ってきて食べたり、必要なプロテインやサプリメントで栄養補給をしたりしていました。

目的を明確にしたトレーニングに加えて、ストイックに自分の体を作ることを考え、行動していたようですね。

サプリメントとかプロテインにも詳しいようで、ただ飲めばいいんじゃなくて、摂りすぎたら脂肪になるよと後輩にアドバイスするくらいだったようです。

佐藤選手は、大学時代から、アメリカのメジャーリーグのレベル高いレベルを視野に入れて、体作りや筋トレについて考えてさまざまなことを実践していたことがうかがわれます。

佐藤輝明選手の2024年シーズンに向けた取り組み

阪神タイガースが1985年以来となる38年ぶり2回目の日本一に輝き、ハワイへの優勝旅行で選手、スタッフやその家族が総勢300人超が参加し、開催されました。

しかし、佐藤輝明選手は、スケジュールを1日早めて、メンバーと別れて、なんとアメリカ本土に移動しました。行き先はシアトル。

その目的は、観光ではなく、多くの有名メジャーリーガーも利用し、日本のNPB球団や選手も利用している米ワシントン州シアトル郊外にある施設「ドライブライン・ベースボール」。

なんと、優勝祝賀旅行のスケジュールを1日早めて、休養したい時期にもかかわらず、トレーニングのためにシアトルの練習施設に向かったのです。

このドライブライン・ベースボールは、2020年のシーズンオフ、大谷翔平選手(現ドジャース)がキャンプインまでの数カ月間、鍛錬に明け暮れた施設としても、近年有名になっています。

ドライブライン・ベースボールの創業者のカイル・ボディ氏は、自身がけがで大好きな野球を断念した経験があったようです。

それが、大好きな野球で選手のけがの予防とパフォーマンス向上を支援したいと、ドライブライン・ベースボールを設立したそうです。

ちなみに、ボディ氏は、オハイオ州パルマで育ちましたが、母の両親は日本出身という日系人でもあります。

なんか、日系人と言うだけで、親近感を感じてしまいます。

優勝旅行に浮かれることなく、こんな最高の環境でさらなる飛躍のために取り組む、佐藤選手の今シーズンの異次元の活躍が今から楽しみです。

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